2019年晩夏 鍋島を楽しむ会

2019年晩夏の鍋島会

恒例の鍋島会、友人が「ぜひともウニを食べたい」ということで張り切っていてくれたのだけれどお値段がいつもより高かったそうで、かわりにこちらも貴重で豪華な「モクズガニ」を買ってきてくれました。そのモクズガニ、まだ生きているので網に入ったまま茹でたほうがいいというアドバイスのもと、茹でてから写真を撮ろうと思って鍋に突っ込んだところ…まさに地獄絵図。あまりに動揺していまいその後いろんな食材の写真も撮り忘れ、動揺を引きずりながら作って盛ったものだから仕上がりがめちゃくちゃ心配でしたが、食材の新鮮さ豪華さ、そして鍋島のおいしさでカバーされました…。活けガニを茹でるときはちゃんと覚悟して茹でよう(そうそうないけれど)。

 

2019年晩夏の鍋島会の鍋島
2019年晩夏の鍋島会ジャケット裏

 

鍋島 愛山 純米吟醸 愛山100% 精米歩合50% 2015年5月製造
鍋島 雫しぼり大吟醸 山田錦100% 精米歩合35% 2018年12月製造
淡青 純米大吟醸 兵庫県吉川産山田錦100% 精米歩合45% 2017年9月製造

前回の鍋島会で残った愛山でも十分だったのに友人が追加で持ってきてくれたのが雫しぼりの大吟醸!木箱に入った超箱入り娘なお酒です。味わいは、まさにきれいな雫を集めたような雑味が一切ない純度が高すぎるお酒。こんなお酒ばかりいただいていたら舌がダメになりそう。ストレスフリーで幸せになる癒しの味わいです。やわらかい香りが広がってこくがあって余韻もあります。香りだけでもずっとかいでたい。
愛山、初めていただきました。鍋島の紫ラベルってほんとおいしいです。しつこすぎず食事にもぴったりあう。毎日食べても飽きがこないごはんみたい。いい感じに寝かせられた状態だったのかもしれないけれど、こなれた味わいでそれがさらによかったのかも。
もう1本、友人が東大の売店で買ったという純米大吟醸。十分おいしいけれど、やっぱり雫しぼりを先に飲んじゃうと、となった、笑。順番も大事。

 

メキシコ産松茸

 

かろうじて撮っていた食材写真、松茸。まだあまりスーパーやデパートでは扱っていないメキシコ産のもので、この量でなんとお値段1,500円。しかも香りも十分だし、身近なところに出回るようにならないかなあ。
松茸に合わせるのは鱧。アメーラトマトは箱で買ってきてくれてトマト命の娘は何個もまるかじりしてた。
この時季はまだ粒が小さい分皮が柔らかくて味もいい、ということで筋子も。友人がささっと醤油漬けにしてくれました。旬のいちじくや桃、すだちにゆず、珍しい塩漬けでないくらげも。新鮮市場食材がたくさん。

 

2019年晩夏の鍋島会おつまみ

おつまみいろいろ。くらげときゅうりの酢の物、いちじくと生麩の白和え、オロチョン漬け、鯵とフェンネルのカルパッチョ。
くらげは先に少し濃いめの合わせ酢に漬けておいて、食べる前にきゅうりと合わせました。中華風じゃなくてお出汁を使った和風の酢の物。
白和え衣はいつもよりごま多めにして、金沢で買ってきた「宮田」のごま麩をお出汁で煮たものといちじくにかけて食べるスタイル。白和え大好き。和え衣だけでお酒が呑めるという言葉をいただきました。

 

【レシピ】柿の白和えと鰆の味噌漬け焼き

 

去年熊本に行ったときに食べておいしかったオロチョン漬けを、オロチョン漬けの素を使わずに作ってみました。松前漬けに薄切りゴーヤを混ぜただけだけれど、なんとなく近い味にはなったと思う。これもお酒がすすむ味だよなあ。
立派な鯵を友人がおろして〆てきてくれたので、フェンネルと柑橘とオイルで簡単カルパッチョ。脂ののった身が厚い鯵がすごくおいしかった。

 

茹でモクズガニ

 

地獄茹でした後、友人が剥いてくれたモクズガニの内子と身。最強においしい!こってり濃厚でたまりません。ウニじゃなくても全然よかった!お酒がすすみすぎる危険な食べ物です。

 

鱧と松茸の椀物風

 

鱧と松茸の椀物風。鱧の頭と中骨をコンロでじんわり焼いてから水に入れ、ゆっくりとお出汁を取りました。身は粉うちをし、調味したお出汁に松茸と一緒にさっと火を通し、すだちの皮をおろして出来上がり。おいしいに決まってた。もうおいしいものばかりいただきすぎて、元々ない語彙がさらになくなってゆく。鱧と松茸を最初に合わせた人天才。

 

おくらの牛肉巻き山椒風味

 

下茹でしたおくらを牛の赤身薄切りで巻いた肉巻きには、自家製かえしに山椒をたっぷり入れて。肉巻きの焼き上がりにアメーラトマトも入れて、トマトの旨味も加わります。かえしとトマトは相性抜群でそれだけで味が決まるのでよく作ります。またレシピを上げます。

 

鱧とズッキーニの天ぷら

 

鱧があればやっぱり天ぷらは外せない、けれど天ぷらづくりが苦手な面々(前回鮎をめちゃくちゃ上手に揚げてくれた友人は今回欠席)。前回教えてもらったとおり、地粉と炭酸水だけでさっと衣を作り揚げてみたところ、私にもできた!今までさんざん下手な天ぷらを食べてきたのはなんだったのだろうと思うぐらいさくっと仕上げられて驚いた。卵や冷水を使ってちゃんと作れば衣にも味わいがあってもちろんおいしいけれど、今後私はもうこの簡単すぎる方法で揚げることにしよう!
これまで鱧の天ぷらをあんまり食べようとしなかった娘もおいしいと言って食べていたので、素材の良さはさておききっと大丈夫だと思う。天ぷらができるようになってうれしいなあ。
ズッキーニも天ぷらにして、枝豆の生麩は素揚げにしました。天ぷらは後で少しとろみをつけたお出汁をかけてあんかけ仕立てにして二度楽しみました。

 

いくらの醤油漬けごはん

 

〆はいくらごはん。いつもは網でぽろぽろ取っていたけれど、友人がお湯に筋子を入れてお箸でぐるぐるする方法で筋を取ってくれて、食べる1時間前に漬け込みました。浅漬けなのでいくら本来の旨味が分かる濃すぎず絶妙な塩梅で、ぷちっと弾けます。最近はコストコの筋子も高くなってしまってとんと作っていなかったけれど、やっぱりうちで漬けるほうが断然おいしい。

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