10連休というまたとない大型連休、2泊3日の弾丸日程で長野へ帰省してきました。祖母の顔を見に行くのが目的のため特にお出掛けもしていないけれど、思い起こすと春のこの時季に長野へ行ったのは初めてかもしれません。家の裏にある休耕田や前庭にはタンポポやチューリップ、ムスカリがたくさんが咲いていて、近所のりんご畑にはかわいい白い花が。休耕田で娘と四つ葉のクローバー探しをしたところ5つも見つかりました。穏やかで美しい春の風景。
信州と言えばのおそば。長野駅には構内にも何軒か立ち食いそば店、いわゆる「駅そば」があります。
以前は、在来線の2階待合で座って食べられる「福寿草」というお店が「小菅亭」(私の好きな蕎麦屋)の蕎麦を使っていておいしかったのでそちらをよく利用していたのですが、どうやら小菅亭のそばも使われなくなり、最近では閉店してしまったようで。なので飯山線ホーム(3、4、5番線)にある「裾花郷」(すそばなきょう)へ行っています。裾花、というのは長野市に流れる信濃川水系の川の名前。
こちらのお店では、駅そばにしては珍しく生そばをいただけるのです。山菜や葉山葵、野沢菜にきのこ、鹿肉と長野らしい具材のそばのラインナップの中、暑かったこともあり特上もりそばにしました。
特上もりそば 600円
信州産蕎麦粉を5割使用した生そばだそう。蕎麦粉の香りはほどほど、コシがしっかりあってのどごしがいいです。盛りは長野にしては普通でしょうか。ねぎとおろし山葵をしっかり添えてくれるのがうれしい。そば自体は気に入ったのですが、かえしにあまり特徴を感じず。出汁の風味は少し薄めで、もりそばのかえしにしてはわりとあっさりめ。信州そばはかえしが濃いめのところが多いのでこれはこれで新鮮な感じ。トータルでは十分おいしいです!
駅そばというとおつゆが香る温かいおそばが主流なのだし、実際、夏でももりそばよりそちらを食べている方が多いです。確かにあのおつゆの香りはずるい。めちゃくちゃいいにおいですもんね。ちなみに、具は追加料金でアレンジし放題です。私は葉山葵、山菜、きのこが好き。いつも2種類は入れちゃいます。
そしてもう1軒。2階信州くらうどにある「醗酵バー醸」(はっこうばーかもす)にて、私が信州ワインで一番好きなRue de Vin(リュードヴァン)をラインナップに発見。1杯だけ角打ちしてきました。
Rue de Vin Sauvignon Blanc 2018 1,100円
グラスを受け取った瞬間から香る青りんごやパッションフルーツ、マンゴー、熟れたパイナップルのような華やかさ。それでいてほどよい酸味としっかりしたボディで余韻もあり、たまりません。お料理に合わせるのもいいだろうけれど、これ1本で満ち足りるおいしさ。これが日本の、しかも長野の東御市でつくられているなんて本当に驚いた。好みすぎて友人たちにも飲んでもらいたいと思って店舗へ行ったら売り切れていました…。めちゃくちゃショック。グラスのお値段だけを見ると高いかなと思ってしまいますが、グラスでいただける機会もそうないし、確か1本4,800円ぐらいのボトルだったと思うので、お得かなと。リュードヴァンのワインは今まで赤メインにいただいてきましたが、今後は白も追いかけます!
こちらの角打ち、お値段高めのものは2種類ぐらいで、ワインはグラス400~500円からあり、日本酒の利き酒セットや地ビールもあります。長野名物を使ったおつまみ(この日は野沢菜ポテトサラダ)や甘酒ソフトクリームなんかもあるし、他の店舗でおやきやホットドッグ、メープルワッフルを買ってきて食べてもよし、というフードコート的懐の広いお店。近所のデパートにあったらとついつい夢見てしまいます。
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