信州の逸品 信州サーモン

信州サーモンかたまり

私が初めて信州サーモンをいただいたのは、10年ほど前に湯田中温泉にある「よろづや」という宿に泊まったとき。ほどよい脂の乗り具合とさっぱりした風味で、生のサーモンがあまり好きではない自分でもおいしくいただいたことを覚えています。
今回は長野県外の方にはまだまだ認知度が低いこの信州サーモンをご紹介。

信州サーモンとは

どんな魚?

長野県水産試験場が約10年もの歳月をかけて開発したマス類の魚で、「ニジマス」のメスと「ブラウントラウト」のオスを交配し、両者の良いところを受け継いだのが「信州サーモン」です。銀色の身体がサーモンを思わせることから名づけられたそうです。

生態系の保全および高品質で安定した供給を行うため、卵をつくらないメスのみの三倍体と呼ばれる遺伝子構造をとっているそう。信州サーモンの種苗の生産は長野県水産試験場のみが行い、水産試験場が信州サーモンの親魚を管理することが承認の条件となっているとのこと。また、当面は稚魚を県内の養殖業者へ供給するとのことなので、県外でいただく機会がなかなかない魚でもあるかと思います。

 

どんな味?

きめ細かい肉質で適度な脂が心地良い。後味はさっぱりとしていてしつこくなく、淡水魚ならではの独特のくせをほとんど感じません。コストコで大人気のノルウェー産アトランティックサーモンが好みという方には、信州サーモンの後を引きすぎない脂のあっさりさゆえ物足りなさを感じられるかもしれませんが、あのこってりさが苦手、という方にはぴったりだと思います。また、柔らかすぎない身質で歯ごたえが良いです。

 

信州サーモンの食べ方

くせがないのでどんなお料理にもなじみやすい魚だと思います。中でも一番はやはりお刺身や昆布締めは相性抜群。バターを合わせてムニエルに、ガーリックやオリーブオイルでアクアパッツァに、フライやカルパッチョもおいしいですし、味噌漬やみりん粕漬もいいだろうな。白身魚やサーモンの感覚でアレンジ自在です。

 

信州サーモンのどんぶり

 

秋川牧園のアカモクに納豆、刻んだ大葉に小ねぎ、塩もみした薄切りきゅうりを合わせた信州サーモンのどんぶりにしてみました。一人の簡単な昼食にアカモク納豆のどんぶりはよくいただくので、ぜいたくに信州サーモンをのせてみたら、まあおいしくて!アカモクや納豆という主張の強い具にも負けない旨味がしっかりとあり、かといってしつこすぎないので食べ過ぎてしまうぐらい。

 

信州サーモンのお取り寄せ情報

信州サーモン、信州黄金シャモ、信州大王イワナなど信州の地魚や地鶏をお取り寄せできるしなの木ハウスにてお取り寄せしました。

信州サーモンはお取り寄せしようとしても加工品やお刺身用の小さな柵やスライスになっている場合が多いのですが、しなの木ハウスさんはフィレ(かたまり)の状態で購入できるの貴重なお店。
今回購入したものはこちらのフィレです。
600~700gのスキンレス(皮なし)フィレでお値段は税込3,300円。しっかりと冷凍された状態で届くので安心です。
解凍はパッケージのまま流水、または冷蔵庫でじっくりと。余分な水分も出ません。便利なのが中骨が抜かれていてすぐに料理に使えること。真空パックで保存期間も長め。

 

余談ですが、しなの木ハウスさんで取り扱われている黄金シャモやハーブ鶏のスモークもいただいたことがあり、どれも美味でした。ハーブ鶏のスモークは長野駅のMIDORIなどでも販売されているので、おみやげとして現地で購入も可能。黄金シャモはシャモならではの歯ごたえと濃い旨味で、めずらしいせせりもさっと焼くだけでおいしかったです。

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