タイトルだけで邪道すぎて怒られそう。それがなかなかなんです。もとより日本酒はお米由来、お米料理には合うはず、という単純な思い付きなのは否めませんが。
前回は純米吟醸をいただいた「百楽門」、今回は純米大吟醸。しかも火入れしていない中汲生酒。本当は和食に合わしたり、そのままグラスで呑んでも十分おいしいお酒をビビンバという味の個性が強いものと合わせてみたくなったのは、お米由来ということもあるけれど、野菜のナムルやひき肉のそぼろをあっさり目にして、コチュジャンの甘辛いこくとキムチの酸味がお酒のもつフルーティーさに寄り添ってくれるかなと想像してみたから。
中汲 純米大吟醸 百楽門
岡山県産雄町100%
精米歩合50%
アルコール分 16度
日本酒度 +4前後
酸度 1.7前後
アミノ酸度 1.7前後
日本酒度(マイナスになればなるほど甘口)と酸度(高いほうが辛口)とアミノ酸度(高いほうが甘口)でいうと、このお酒は淡麗辛口か濃醇辛口ゾーンに入ってくると思うのですが、選ぶときに数字は気にしていません。
それよりも好きな酒蔵、酒米、酒屋さんが書いてくださっているコメントを参考に選んだ方が楽しいしおいしい。
香りからしてフルーツ感たっぷりで、前回の純米吟醸よりもこっくりとしたこくがあります。この時期に冷酒でいただくと至福のお酒です。
予想どおり、野菜やコチュジャンやキムチ(多すぎるとさすがにお酒が負けちゃうけれど)にあって、とってもおいしかった!
お値段は1,700円ぐらいだったかと。
ビビンバは混ぜて食べるお料理だけれど、具材はひとつひとつ下ごしらえして味付けして、と実は手の込んだお料理だと思います。今回はもやし、ズッキーニをそれぞれえナムルにして、大根と大葉は甘酢和えにし、合いびき肉はしょうがたっぷりのそぼろ煮にしました。
基本、塩とごま油だけでナムルにしますが、もやしナムルには少しだけお酢と無添鶏ガラスープ、しょうゆを入れます。味のぼんやりしがちなもやしだけはしっかりめに味付け。
ひき肉のそぼろは、火をつけない鍋にひき肉としょうゆ、みりん、お酒、砂糖、おろししょうがを入れてから火をつけ、菜箸を4本ぐらい持ってかき混ぜていくと細かくてしっとりなそぼろになります。たくさん作ると常備菜にも。
にんにくは入れず、ごま油も塩も砂糖も控えめにして、混ぜたときにちょうどいい塩味になるように。それぞれをちょうどいい塩味と甘みにしてしまうと味が濃くなりすぎて、さすがに日本酒とは合わないかなあと思い。
ビビンバが大好きな娘、今回も喜んで完食していたので、お酒に合わさなくてもそれぐらいの控えめな味付けがちょうどよかったみたい。お米は十六穀米にしてみました。
野菜もお肉もお米もバランスよく取れるビビンバ、夏のスタミナごはんにぴったりですね。