インスタグラムを始めてほぼ毎日夕食の様子を写真に取るようになってからこんな変化がありました。
自分の持っているうつわでどんなものが足りないか、多いか、こんなうつわがあったらもっといいかも、など客観的に見られるようになったこと。
そして、みなさんの食卓や作家さんやお店の素敵なポストを拝見するたびに、うつわへの物欲が天井知らずで高まっていくこと。
年末に、芦屋の「うつわクウ」さんで買った奥の麻衣子さんのぐいのみ。
芦屋へレッスンに通っていた10年以上前、クウさんに寄り道して素敵なうつわを眺めていた思い出。クウさんと同じく芦屋にある「bonton.」さんで買ったうつわたちは、今でも大切に愛用しているものばかりです。
個展にお邪魔して実物を手に決めたかったのですが、年末だしこのご時世で府県をまたいで移動するのにどうしても躊躇してしまい、通販でお願いしました。いつもお世話になっている友人2人への贈り物にも同じぐいのみの色違いを購入し、ギフト用にもとても丁寧にお包みくださっていて感激。
以前から欲しかった漆器のぐいのみは、手に持った時の質感といい唇へのあたりの柔らかさといい、なんとも優しい気持ちになれるぐいのみです。ほかにも欲しいものがたくさんあったけれど、まずはぐいのみで我慢。
こちらも以前からずっと欲しくて長い間楽天のリストに入れていた「廣田硝子」さんのちろり。
このエッジのきいたスタイリッシュな形といい、耐熱ガラスでお燗酒も冷酒もOKなところといい、理想の酒器。
万が一、ちろりの胴体や中子、取っ手を破損してもそのパーツだけの販売もされているところが非常にありがたく、さすがのガラス専門メーカーさんだなあと思う。
たっぷり入るので飲みすぎには注意。
名古屋にあるかたくちを主に扱われている「かたくち屋」さんにて、橋村大作さんのCRACK片口と、空堀商店街にある素敵なうつわ屋さん「趣佳」さんにて、平岡仁さんのビロウドぐいのみ。
シンプルなガラスの片口はひとつは欲しいなと思っていたところに、このクラックが美しい片口に心を奪われ、無事通販にて購入できました。丸みのあるどっしりとした形ながらガラスなので軽さがあって、なによりこのクラックがたまりません。
かたくち屋さんはその店名のとおりかたくちのラインナップが素晴らしくて、今、真剣に欲しい片口(酒器)がひとつあります。ご縁があったらいいなあ。いつかお店に直接お伺いしてみたい。
平岡さんのビロウドぐいのみは、私のこんな写真では全くもって伝わらないのが申し訳ないです。底にたまった釉の控えめなきらめきが好みすぎて、お酒を入れると一層きらめくので雰囲気だけでもとお水を入れてみたのですが。もうこれはこのぐいのみでお酒をいただく人だけの特権だと思おう。
<2021年3月7日追記>
少しだけきれいに撮れたのでアップします。でも実物はもっともっときれいなんだよなあ。
同じく趣佳さん、三人展で購入した平岡さんの掛分輪花オーバル皿と、花岡央さんのくちばしクリア。
平岡さんの掛分とビロウドが本当に好みで、実物をたくさん見てしまうとどれも欲しくなってしまい困りました。お店でさんざん悩みまくってこの輪花のオーバル皿を4枚。ほどよく高さがあるので盛りやすく、サイズ感も抜群によくて、すでに毎日のように使っています。
花岡さんのくちばしのかわいいこと!飲み口ももちろんいいのだけれど、ずっと愛でていたいかわいさ。このくちばしコラボもいくつか揃えたくなっています…
お迎えしたうつわで晩酌。
上は、鴨と芹のお鍋に鰤のお刺身、インスタで教えていただいたホエーで作る水キムチなど。片野桜で有名な枚方の山野酒造のくらわんか酒が、酸味と甘み旨味のパンチがきいたフレッシュさでとても美味だった。この水キムチがまたおいしくて、娘にほとんど食べられました。また作ろう。
下は肉豆腐に、おかわかめとほうれん草のお浸しなど。熊本から送ってくださった花の香酒造の純米大吟醸と。キレッキレの味わいだったので、このちろりにぴったり。そして使ってみて気づいたのが、ちろりの切れのよさ。全く液だれしない。ものすごく快感です。