ずっと欲しかった北信濃須賀川(きたしなのすがかわ)で手作りされた根曲竹細工のざるが我が家にやってきました。
須賀川、という地区は長野県の山ノ内町(やまのうちまち)にあります。志賀高原や湯田中・渋温泉郷が有名で、温泉に入るお猿さんたちがいる地獄谷野猿公苑もあります。私も大好きな場所。
そして、根曲がり竹を鯖の水煮缶と一緒にお味噌汁にする「サバタケ」という郷土料理があります。これ、めちゃくちゃおいしいです!私は長野で育ったので家にはいつも鯖缶があったし、鯖缶と筍を味噌味で食べることになんの違和感もなかったのだけれど、関西ではこの2つを一緒に食べることがないようで驚いた記憶があります。ただ関西では根曲がり竹が手に入らない。作るときはもっぱら普通の筍か破竹になってしまいます。ああ根曲がり竹のサバタケが食べたいなあ。
サバタケの缶詰と山ノ内町のホームページ
山ノ内町公式サイト
話がそれましたが、その北信濃の方々が大好きな根曲竹を使った工芸品がこのざるやかごなんです。志賀高原の根曲竹を鉈一丁の手仕事で仕上げるという、江戸時代から続く伝統の品。
Google Arts&Culture
志賀高原のふもとで育まれる、山ノ内町の食と暮らし
私のものは、「須賀川竹細工工房」というところで作られたものです。お値段は3,190(税抜)円。100円ショップでも買えるざるにこのお値段、と思うかもしれませんが、この手仕事の素晴らしさや伝統、大切に使えばずっと使えることを考えるとお値段以上の価値があります。
うれしすぎてとりあえず長野のりんごを盛りました。
そして翌日には念願の蕎麦を。もちろん戸隠の蕎麦です。少しでもおいしく食べたくてお昼から天ぷらもあげてしまう。いつものお蕎麦がいちだんとおいしく感じたのはきっとざるのおかげ。
このざるは全体が緩やかなアールを描いている一般的な平ざるタイプではなく、編み方の違いで真ん中部分が少し高くなっている絶妙な曲線なんです。だから蕎麦からの水切れがよくって。ああ私の言葉では良さが伝わらない…横からの写真も撮れば良かった。また今度撮ります!
この美しいざると、このざるひとつが食卓にもたらしてくれる豊かさをともに大切にしたいと思います。
はじめまして。笊を探していてネットサーフィンしていたらHPを拝見し、とっても素敵な蕎麦笊は勿論のこととっても読みやすいblogで思わずコメントさせていただきました。志賀高原、学生の時にスキーで行ったなぁと思い出しホッコリしました。コロナ禍の為、今は無理ですが、落ち着いたら私もこちらの長野の工房にお邪魔してみたいなぁと思いました。工房に行けば笊やカゴは購入できるのでしょうか。他のページも読ませていただきますね。素敵なblogに出会えて嬉しいです。
tomoさん、初めまして。
とてもうれしいお言葉をたくさんありがとうございます。
コメントに気付くのか遅くなり、申し訳ございませんでした。
志賀高原でのスキーの思い出、いいですねえ!冬になると夜行バスやスキー列車(懐かしいなあ)に乗って行くのが楽しかったなあ。
こちらのざるは近所の雑貨のセレクトショップで購入したので、山ノ内町や信州のおみやげもの屋さんや現地の工房だと、きっと大きさや形、いろんなものがあるんだろうなあと思います!
ちなみに、私も記事にアップする際、ただ今と調べてみたのですが、この工房のHPなどはないようで詳細情報がお伝え出来ずで…お役に立てず、すみません。
もう2年以上長野に帰省できていないので、日々のごはんでこのざるを使うたびにしんみりとしてしまいます。早く落ち着いて、自由に出かけられるようになってほしいですね…
拙ブログ、ほそぼそと続けているものの、読んでくださる方がいらっしゃるのか、何かしらお届けできているものがあるのか、などなどいまだに手探りなため、tomoさんのお言葉がとてもうれしく、続けてきてよかったなあと感激しました。
読んでくださり、コメントまで頂戴し、本当に感謝です。このたびはありがとうございました!