拙ブログに検索でたどり着いてくださる方のほとんどは「簡易継ぎ」「金継ぎ」関連なのですが、意外とご覧いただいているのが「干したけのこの煮物」のページ。
この干したけのこ(孟宗竹を干したもの)は本当においしくておすすめ。
戻す手間はあるけれど、たけのこの水煮にはないぎゅっと詰まった乾物ならではのうまみに、しゃきっとした食感。うちでは常に乾物ストックにある欠かせない日常の食材なので、何かにつけて干したけのこを使っています。
今回は、具材の食感が楽しい卯の花からご紹介。
干したけのこのしゃっきり食感がおいしい、しっとり卯の花
材料(つくりやすい量)
おから 200~250g
※今回は250gのパックを使用
干したけのこ 1枚(戻すと100gほどになります)
季節の野菜や練り物など 200g
※今回はごぼう、人参、椎茸、小ねぎ、生麩、銀杏、ちくわを使用
出汁(かつお昆布出汁、かつお節の代わりに混合節でも) 250~300ml
醤油 大さじ3~
てんさい糖 大さじ3~
みりん 大さじ1~
炒め油 大さじ1と1/2
干したけのこ以外の具材はお好きなもので大丈夫(炊き込みご飯に入れておいしいもののイメージ)です。
定番は薄揚げ、こんにゃく、ごぼう、人参。
鶏ひき肉や小松菜を入れてもおいしいです。
ねぎは味を引き締めるために必ず入れたいです。
生麩や銀杏は冷凍庫にあったので入れただけで、なくても全く問題ないです。
作り方
1.干したけのこを戻す
干したけのこは半日~ひと晩水に漬けて戻し、繊維に沿って細切りにし、5分ほど茹でて乾物独特のにおいを取っておく。
2.具材を切る
干したけのこと同じような形、大きさに揃えるよう具材を切る。
3.おからを煎る
フライパンか鍋に油を引かずにおからを入れ、ぱらっとなる程度に煎る。
4.具材を炒める
鍋に油を引き、火の通りにくい具材から順に中弱火で炒める。
5.おからを入れてさらに炒める
おからを加えて全体に混ざるようにさっと炒め合わす。
6.出汁、調味料の順に加えて、煮汁がなくなるまで煮る
火加減を弱火ほどに落として出汁、調味料の順に加える。
出汁と調味料を入れてすぐはこれぐらいの水分量。
あまり混ぜすぎると具材がつぶれてしまうので、木べらで上下を返す感じで混ぜる。
鍋の中央に木べらで穴を開けてみて、じんわり出汁が染み出てくる程度になれば煮あがり。
ポイントなど
煎り卯の花、というようにおからを煎って水分を飛ばし、出汁をに含めてしっとり煮上げるのがおいしい、と思っているので、まずおからの状態で少し水分を飛ばしています。
3.の作業をしない場合は、もともとのおからの水分量を考慮して出汁の量を少なめにするといいです。
煮上がると調味料の味が少し濃くなりますので、始めから入れすぎには注意。
1食では食べきれない量ができますので、小分けにして冷凍しても(その場合食感が変わるためこんにゃくは入れないでください)。
冷蔵庫では3日程度はもちます。
干したけのことたくさんの具材がおいしいしっとり卯の花は、やっぱり日本酒のおともに最高。
牛すじ肉と玉こんにゃくを白みそ仕立てで仕上げた煮物やごぼうサラダ、ホタテの南蛮漬けに、上喜元の純米吟醸「農(みのり)」とにいたしぜんしゅのにごりを合わせました。