トロッコ列車を満喫し、立野駅から高森駅へと普通列車に乗って戻ってきたらば時間は12時前。
昼食の前に、高森駅から車で10分ほどの場所にあるとある神社へお詣りに行ってきました。
上色見熊野座神社(かみしきみくまのいますじんじゃ)
高森町公式HP 上色見熊野座神社|観光マップ-阿蘇郡
熊本県公式観光サイト もっと、もーっと!くまもっと。 上色見熊野座神社(かみしきみくまのざじんじゃ)|観光スポット
熊本県阿蘇郡高森町上色見2619
南阿蘇方面から阿蘇市方面への国道265号線沿いに進むと、右側に神社の入口が、通りすぎてすぐ左側に広めの駐車場がありました。
土日ということもありほぼ満車。タイミング次第で待たないといけないこともあるかも。
高森あたりでさっと寄れる場所を探していて知った神社なのですが、アニメの聖地でもあるそう。
左右に並ぶ苔むした石灯籠に、立派な高さの杉の木々の間から差す光がとても神秘的な雰囲気を醸し出していました。
これには外国の方もたくさん来られるのも納得。
トロッコ列車とは違って、晴天よりも曇りや雨の日、早朝や夕暮れ時なんかはさらに雰囲気が増しそうです。
参道の長さとしては300mぐらいでしょうか。
けっこうな数の階段を登ることになるので、歩きやすい靴がベストです。
ほかの参拝客がおられたので拝殿や本殿の写真は撮らず。
昔から地元に根付きながら信仰されてきたんだろうなあ、という小さくとも立派で厳かなたたずまいでした。
御祭神は、伊邪那岐命・伊邪那美命・石君大将軍(いわぎみたいしょうぐん)
その拝殿の左側から続く階段を登っていくと、木々の間にぽっかりと穴が開いているのが見えてきます。
けっこうな勾配のため、坂の手前に置かれた竹の杖をお借りしてゆっくりと登ります。
この巨大な穴は「穿戸岩(うげといわ)」という風穴で、なぜできたのかは正確には分かっていないそう。
軽く縦横10m以上はありそうな穴、なぜこんなものができたのか本当に不思議。大迫力です。
穿戸岩にはこんな伝説があります。
昔むかし、弓の達人であった阿蘇大神の健磐龍命(たけいわたつのみこと、荒魂が御祭神の石君大将軍)は、阿蘇山頂より矢を放ちます。従者であった鬼八(きはち)は、主人の矢を拾うに飽き飽きして、99本目までは拾いに行ったものの、100本目の弓矢を足の指に挟んで健磐龍命に向けて投げ返します。
これに激怒した健磐龍命は、鬼八を殺そうとします。鬼八は逃げ回るものの、阿蘇は山に囲まれているため、山にぶつかって逃げ切れません。上色見の外輪山を越えて逃げようとしますが、岩壁に逃げ道を失った鬼八は、岩壁を蹴破けやぶって逃げ去ります。その時の穿った穴の跡が、穿戸岩とされています。
この伝説から、困難なことにも風穴を通すという意味で、「合格・必勝」のご利益があるといわれているそう。
ちなみに、神社の正式名称が「くまのいます」なのか「くまのざ」なのかも分からずじまい。
サイトによってどちらの表記もあったものの、高森町HPのアドレスで「くまのいます」になっていたため、それに習いました。
なんとなく、あの雰囲気は「くまのいます」だな!と薄すぎる理由もあり。