乾物好きをさんざん自称しておきながら、この定番料理のレシピをあげていなかったことに最近気づきました。ということで、高野豆腐の煮物です。
ぱさっとした食感のイメージがある高野豆腐が、ひと手間かけるだけで驚きのふわふわ食感に変化します。お出汁をたっぷり含んだ柔らかな高野豆腐の煮物、これからの季節にもぴったりです。
ひと手間かけたらふわふわに、高野豆腐の煮物
材料(つくりやすい量、3~4人分)
高野豆腐 4枚
出汁(かつお昆布出汁、かつおの代わりに混合節でも) 3カップ
うすくち醤油 大さじ1弱
みりん 大さじ1と1/2
てんさい糖 大さじ1~1と1/2
塩 ひとつまみ
揚げ油
戻す前のものを撮り忘れたため、上の高野豆腐は戻したあとのものです。
作り方
1.高野豆腐を戻す
たっぷりの水に入れ、浮いてこないようにお皿などを上に乗せて30分~1時間程度かけて戻します。
真ん中に芯がなくなる状態にまで戻ればOK。
流水で2枚の高野豆腐を重ねてぎゅっと押し合い、白っぽい水がでなくなるまで洗ってからしっかりと水分を切ります。
2.高野豆腐を揚げる
適当な大きさに切り(今回は4等分に切りました)、中温でからっと揚げる。
揚げはじめの鍋の様子。
このとき、鍋にたくさん入れてしまうと高野豆腐がくっついてしまいます。少し時間がかかりますが、一度にたくさん入れず、お箸であまり触らないようにして、高野豆腐のふちがカリッとするまで揚げます。
揚げ終わり。しっかりと油を切ります。
3.調味した出汁で高野豆腐を煮る
出汁と調味料を合わせてひと煮たちさせて、揚げた高野豆腐を入れます。15分程度煮たら出来上がり。
煮はじめの鍋の様子。
調味料の量は薄めで甘さも控えめにしているので、塩味や甘みは出汁を味見して調整していただくといいかと思います。
しばらく煮るとお箸で触れる触感でふるふるになっているのが分かります。たっぷりのお出汁をかけてどうぞ。
季節の野菜を合わせるとさらに食べ応えも出て素敵な一品になります。
今回は薄切りにした蓮根をさっと茹でておき、食べる前に高野豆腐の鍋に入れて煮合わせました。冬なら青菜やかぶもおいしいですし、春なら絹さやや筍、夏は高野豆腐を揚げるときに一緒に揚げておいた茄子をさっと煮合わせても。
作った当日は澄んだお出汁がきれいな煮物をいただけますが、翌日になると油分が少し乳化して透明度が落ちます。翌日でももちろんおいしいですが、きれいなお出汁を味わうなら作った当日にいただくのがおすすめです。
高野豆腐の煮物の献立。
高野豆腐の煮物
鮭とごぼうの混ぜ寿司
ほうれん草とブロッコリー、かぶのバターソテー
お味噌汁
仁井田本家 にいだしぜんしゅ 燗誂