長野県、北信地方の名産品である鞍掛豆は、茹でる前、こんな色合いをしています。緑と黒がおしゃれな豆。
この豆を茹でて調味した出汁につけただけのひたし豆がとってもおいしいのです。自宅でごくたまに催しているレシピ付き食事会「Lapule(ラプレ)」でも扱ってレシピにしたので、ご紹介しようと思います。
簡単なレシピも豆のパッケージに載っていることが多いです。この量でだいたい500円以下です。スーパーではあまり見かけないけれど(名産なのだからスーパーに置けばいいのに)長野駅前の東急百貨店や駅ビルMIDORIの信州ORAHO、ながでん長野駅の改札前の野菜売り場など、おみやげ物売り場にはあります。名産だけにおみやげもの扱いなのかもしれません。
鞍掛豆のひたし豆
材料(作りやすい量)
鞍掛豆(乾燥) 100g
鰹昆布出汁 300ml
しょうゆ 大さじ1と1/2
みりん 大さじ1
酒 大さじ1
てんさい糖 小さじ1/2
塩 少々
作り方
1.鞍掛豆を戻す
鞍掛豆をざっと洗い、一晩たっぷりの水に漬けて戻します。
2.戻した鞍掛豆を茹でる
漬けておいた水に塩少々を入れ、そのまま火にかけ好みのかたさに茹でる(10分~20分程度)
3.出汁と調味料を合わせ、茹でた鞍掛豆を浸す
濃いめの鰹昆布出汁を取り、調味料を合わせひと煮立ちさせる。保存容器に合わせ出汁を入れて水気をとった茹でたての鞍掛豆を浸す。
粗熱が取れたら冷蔵庫に入れ、半日から一晩置いて食べごろに。
ポイントなど
茹でただけの鞍掛豆はこんな感じ。正直、このままで十分香りも風味も歯ごたえもほどよくあっておいしいんです。なので、枝豆感覚でついついつまみ食いしてしまう。うちでは一気に下茹でして、余った分は水気を切って冷凍保存しています。そうするとバラ凍結になるので、いろいろな料理にさっと豆を加えられて便利。使うときは解凍せず冷凍のまま調理して大丈夫。カレーやサラダ、マリネやトマト煮込みなんかにも。豆があるのとないので、栄養面はもちろん、味の深みが変わる気がします。
長野では、お蕎麦屋さんで日本酒を頼むと突き出しで出てくることが多い浸し豆。日本酒との相性は抜群で、鍋島会でも好評でした。
長野の食材と郷土料理、というテーマだったので、このときはほかに野沢菜のおやきを作ったり、ひたし豆を使ったアレンジレシピで乾物たっぷりのサラダを作ったりしました。
ついでにそのレシピも。
ひたし豆と乾物のごちそうサラダ
材料(3人分)
ひたし豆 100g
乾燥ひじき 10g
サラダ寒天 5g
こんにゃく 50g
人参 30g
小松菜、ほうれん草、ブロッコリー、いんげんなど緑の野菜 50g
●マヨネーズ 大さじ2
●信州味噌 大さじ1~2
●すりごま 大さじ1
●米酢 小さじ2
●メープルシロップ 小さじ1
あれば茹で卵、ミニトマト
作り方
1.こんにゃく、寒天、ひじき、野菜の下ごしらえをする
こんにゃくはほかの野菜と同程度の大きさに切り下茹でし、寒天も戻しておく。ひじきは戻して洗い、千切りした人参、緑の野菜と一緒にさっと茹でる。
2.ドレッシングを作る
●の調味料を合わせてよく混ぜる。
3.すべての具材とドレッシングを合わせる
全ての材料を合わせる。あればミモザにした茹で卵やミニトマトを飾ると彩りがきれい。
ポイントなど
ひたし豆がなければ、水煮した大豆や他の豆でもおいしいです。茹で卵やミニトマトを、「あれば」としているけれど、やっぱり見た目にはあったほうが華やかだなあと思いつつ。
サラダ寒天、というのも長野の名物で、「かんてんぱぱ」というところのもの。これはスーパーにも売っています。
ごちそう感を出したくていろんな具材を入れているので少し手間だけれど、これひとつでたくさんの食材や栄養が取れて満足感があるのがお気に入りのサラダです。