まだ春の旅行記も途中ですが、先日お伺いしたお寿司屋さんがまた行きたくなるいいお店だったので、忘れないうちに記録。
鮨 なかもと
大阪府大阪市中央区難波千日前4-35
こちらのお店は今里のひでぞう系列のお店とのこと。
まだ今里にしかお店がない頃にその噂を知って行きたいと思っていたものの行けなくて、今回調べてみたらお店が増えていて驚いた。
お寿司屋さん、というより、ネオ系というような、調理場を囲むコの字型カウンターの寿司居酒屋さん、のような雰囲気。
お店の方も客層も若い方が多いので、カジュアルにお寿司を楽しめる雰囲気が気楽でよき。勢いを感じるお店です。
まずは赤星でのどを潤しつつ、鰆のタタキを。
魚に詳しい友人が「海の温度変化等で本来春の魚である鰆が夏になっても獲れていて、脂ものっている」と説明してくれたとおり、脂のりのりですごく美味!
家族も鰆は好きなのでいろいろと調理していただくけれど、タタキはさすがに家でいただけない逸品。
厚めに切られた身は柔らかく甘く、焙られた皮の香ばしさと相まってお酒にも抜群に合う。思い出したらよだれが出ます、笑
お刺身単品にするか、刺し盛りにするか迷って、結果鰆のタタキにしたのは、この貝刺し盛りを食べたかったから。
ホタテ、アワビ、ホッキ貝、タイラギ、ツブ貝、だったかな。
貝ならではの食感と旨み甘味が最高。煎り酒(この食べ方真似しよう)がついてきますが、塩と山葵もいい。
大好きな大信州の始めての銘柄、いち引き超辛口純米吟醸、生酒。
自然と沈んだおりを絡めた少量しか取れない貴重なお酒。こっくりしたお米の旨みがありつつ、軽いガス感で軽やかにいただけるお酒。
初めていただいた悦凱陣、ブルーボトル。
ボトルの色のとおり爽やかでのど越しよく、バランスの良さが食中酒にぴったり。和食だけでなくハーブにも合いそう。
もう一種、上喜元の純米吟醸もいただきました。全国の日本酒がセレクトされていて、どれをいただいても間違いないラインナップ。
貝好きすぎるやろ、と自分でも思うセレクト、バイ貝旨煮。
たまにデパートでバイ貝が売られているのを見るけれど、下処理が大変そうで手を出したことがなく、お店で見かけるとつい頼んでしまう。
大き目のバイ貝はお酒のおつまみとしても食べ応えもあり、甘すぎないタレがいい味でした。
握りの前にあと1品、ということで、こちらも最高の酒のアテ、鯵のなめろう。
なめろうといえば包丁でしっかり叩いた状態が定番ですが、こちらのなめろうは鯵を叩かず細かく切ったものを合えたタイプ。
鯵の新鮮さを楽しめるなめろうで、私はとても好き。味噌も茶色い味噌ではなく少し淡い色の味噌だったので、これも真似してみたい。
握りは1貫ずつ好きなものをオーダーできます。私はシマアジ、煮穴子をいただきました。
赤酢のシャリ、久しぶりに食べた!煮穴子もふわっとほどけて美味でした。
〆にトロたく巻きを友人とシェアしてごちそうさま、これだけ食べて飲んだのにお会計は2人で1万円以下という驚きのコスパ。
最初から最後まで魚を堪能できて大満足の1軒でした。
この日は八代目 尾上菊五郎・ 六代目 尾上菊之助襲名披露公演の昼の部に行ってきました。
初めての歌舞伎観劇、ということで右も左も分からない私、友人が一緒に来てくれて本当にありがたかった!
昼の部の最初の演目が『新版歌祭文』の野崎村の段、ということで、文楽で馴染みのある演目に一気に緊張がほぐれました(そして久松はやっぱり大変なクズだった、笑)
あっという間の3時間、笑いあり涙あり、歌舞伎にハマるのも納得すぎるおもしろさ。
普段お人形の演劇を観ているせいか、人間の役者さんが演じるということが新鮮でパワフルで素晴らしくて、とにかく楽しかったです。
しょっちゅう行くのは厳しいけれど、年に1回ぐらいは行きたいなあ。
鮨 なかもとさんの予約時間の17時まで、法善寺の「MAIN BAR SPIRITS」さんで、劇場で偶然出会った別の友人も一緒に0次会。
パッションフルーツのカクテルはベースがラムで、フルーツもラムも好きな自分には至福の1杯でした。